WordPress プラグインのデメリットと注意事項

WordPressのプラグインは便利な機能ですが、メリットと同時にデメリットも存在します。デメリットはWordPressのバージョンアップによる不具合、プラグインのメンテナンスの持続性、WEBサイトの表示速度に関する問題があります。

蒼井

今回はシステムエンジニアの視点でデメリットやプラグインを選定の注意点を解説します。

WordPress本体のバージョンアップによる影響

まずはWordPress本体がバージョンアップした際にプラグインが正常に動作しない可能性がある点です。プラグインはWordPressに部分的にプログラムを追加することで動作しています。

本体であるWordPressの仕様が変更された場合は影響を受ける場合があります。

WordPressの自動更新を停止しておけば、当面は回避できますがセキリティ面や利便性を考えると
いつまでも放置しておけません。

WordPressの自動更新を停止する方法については、下記の記事で解説しています。

プラグインのメンテナンスの持続性

プラグインは世界中で様々な人により開発されています。WordPressの公式が開発しているプラグインや一般の開発者が開発しているプラグインも多数あります。当然、開発スキルにも個人差があります。

プラグインは登録する際に公式で審査が行われていますが、今後もプラグインがメンテナンスされていくかは開発者次第です。

私が利用していたプラグインの中でも、WordPress 5.8から導入されたウィジェットのブロックエディタ(Gutenberg)の影響でブロックエディタで保存すると動作しなくなったプラグインもあります。

需要の低いプラグインで代わりのプラグインは見つかりませんでした。Classic Widgetsのプラグインを入れて、旧ウィジェット環境に戻して保存すれば、使えましたけど・・・。いつまでも旧環境に依存したくないのでプラグインのソースを自分で修正して今も使っています。

有名なプラグインであれば、WEB上に情報も多いです。何かトラブルの際も調べやすいのでオススメです。あまりにも古いプラグインもセキュリティに問題があったり、不具合を起こす可能性がありますので、避けた方が無難でしょう。

WEBサイトの表示速度が遅くなる可能性

特にWEBサイトの表示に関わるフロント系のプラグインは影響があります。プラグインの中にはデータベースに新たなデータを追加して動作するプラグインもあります。

データベースにアクセスする回数が増えれば、サイト全体のパフォーマンスにも影響を及ぼします。個々の影響は小さくても多数のプラグインを入れる事で表示速度が遅くなるケースもあります。

他のプラグイン同士が影響し、プラグイン自体がうまく動作しなくなるケースも稀にあります。

データベースのバックアップ機能などWEBサイトの表示とは関係のないバックヤードで動作する
プラグインはあまり気にしなくても良いと思います。データベースのバックアップ中は影響はありますが、サイト規模にもよりますが数分で終わると思います。

テスト環境の準備

ブログやWEBサイトを立ち上げた直後であれば、アクセスも少なくテーマの変更やプラグインの追加を行っても影響は少ないです。中長期でWEBサイトやブログの運営を考えた場合は、ローカル環境やテスト環境は用意しておくべきでしょう。

Local(旧Local by Flywheel)は無料でローカル環境にWordPressをインストールできるソフトです。簡単に構築できるのでテスト環境として利用できます。

プラグインの動作確認だけでなく、サイトのデザインやテーマの変更などにも活用できます。

Localのインストール方法や使用法は下記の記事を参考にして下さい。

別の方法として、レンタルサーバー会社のサブドメインを活用する方法もあります。契約のプランによってはレンタルサーバー会社が保有するドメインを利用してサブドメインを何個か利用できると思います。

それを利用してWordPressのテスト環境にしてしまいます。記事はデザインの確認用に数記事いれて後はWordPressのバージョンとプラグイン、テーマは本番環境とあわせておきます。

秘書ヒント

非常に便利なプラグインですが、使いすぎるとWEBサイトのパフォーマンスが悪くなる可能性もあります。必要なプラグインだけ選んでいれるのが良いと思います。
導入前には必ずローカル環境でテストしてから導入しましょう。